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2008.09.02

『関ヶ原』を読む

 最近、戦国時代物の歴史小説が読みたくなっている流れで、司馬遼太郎『関ヶ原』全三巻を読破。

 自分はいわゆる「司馬史観」とかって持ち上げ方はどうかと思うし、この本自体も書かれたのが古い分、最新の研究とは違ってきているとか、ケチの付けようはいろいろあると思うが、このおもしろさの前には、そんな些細なことなど問題にならない。
 仕事帰りに本屋で見かけて「そういや読んでなかったよなー」と立ち読みし始めたら止まらなくなり、これは買っていかないといつまでも家に帰れない、くらいの勢いになってしまった。

 印象に残ったシーンも多いが、特に忘れられないところを一つ。
 作中、悪役として描かれ、今までさんざん偽善の限りを尽くしてきた家康が、決死の任務を命じた老臣との別れの酒席が終わった後、一人、何の演技もなく顔を覆って泣く。
 単に悪辣な人物として終わらせない、この辺の描写はさすがだなあ。

 ちなみにこの作品、小説読むのは初めてだけど、20年以上前(1981年)にTBSでドラマ化されたのをリアルタイム見ていて、いまでもその印象が残っている。
 というか、島左近と本多正信(どちらもこのドラマで知った)のイメージは、いまだにあのドラマでの三船俊郎と三国連太郎の姿で浮かんでくるくらいだ。
 森重久弥の徳川家康はもちろん、加藤剛の石田三成も良かったけど、原作と読み比べると「横柄者(へいくわいもの)」と言われた三成にしては、人当たりが良すぎたかもしれない。
 いや、ドラマの主役としては正しいキャスティングだったと思いますが。

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