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2008.07.04

再開、そして魔道書のこと

あまり構えてしまってもますます書けなくなるだけなので、唐突だけど更新を再開してみる。
ちょっとしっかり書こうと思いすぎていた本の感想も、少々略式気味で行こう。


C.A.スミスのファンとしては待ちに待った新紀元社ロバート・M・プライス編『エイボンの書』を発売日に購入、先月28日には読了。
C.A.スミスの作品とリン・カーターのオマージュ作品を中心に、後続の作家たちが間をつなぐエピソードや呪文書部分を補作し、『ネクロノミコン』と並ぶ魔道書の再現を目指した一冊。
C.A.S.以外の作者による部分も、心配したほどの違和感もなく読め、結構満足な出来だった。
これには、細かい設定の違いを新約聖書内の矛盾にたとえてフォローした編者解説(各作品の前についている)によるところが大きい。
……おかげで少々ネタばれ気味のものもあるけど。

後続作家による部分で、しばしば魔術師の行動規範に禁欲をもとめる話が出てくるが、C.A.S.の作品を見る限り、彼が魔術師に道徳的な理由以外で禁欲の必要性を感じていたとは思えないのだけどなあ。
『魔道師エイボン』(青心社版での邦題)こと『土星への扉』の最後でも「さほど上品ぶりさえしなければ、ある種の女たちもいた」なんてことになってるし。

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