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2007.06.28

本日の衝動買い

 知切光歳『天狗孝 上巻』(下巻は未刊、とのこと)を読んで平安末~源平争乱期の天狗の活躍に思いをはせた勢いで、『保元物語』『平治物語』の一気読みをはじめた。
(じつはそれほど古文が得意なわけでもないので、たまにわからない語句が出てくると読み飛ばしてたりするのだが……(^^;)。)

 いい感じに内容を忘れてたせいもあって面白く読んでいるのだけれど、天皇家や源平の武士たちはともかく、出てくる公家がほぼ全て藤原氏なのでいまいち登場人物の関係がつかみにくい……と思っていた所に、仕事場近くの古本屋で講談社学術文庫の日置正一『日本系譜総覧』を発見。
 昼休みから定時までは我慢してみたのだが、「『迷ったら買いだ』モード」が発動してしまって結局購入。

 肝心の藤原氏については系図にしても複雑で追っかけてくのが大変なのだが(笑)、巻末の「国史重要事項一覧」がなかなか面白くて、十分元はとった気分。

 平治の乱の時、二条天皇と一つ牛車に乗って脱出した中宮は、二条帝の祖父・鳥羽院の娘で、二条帝には叔母にあたる人でもあった、なんてのは、なかなかトリビアルで面白い。

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2007.06.08

ゆっくりと味わう  ─『和漢朗詠集』

 読了冊数を稼ぐような読みかたにちょっと疲れた……というほど読んでいたわけでは無いのだけれど。
 通勤の出がけに積読の山から、なんとなく手にして読み始めた『和漢朗詠集』を、2週間かけて読み終えた。

 本が分厚いのもあるけれど、内容が漢詩と和歌のアンソロジーなので、本文と訳注を交互に見て、内容のイメージがつかめないと読んだ気になれない所が、時間のかかった理由の一つ。
 元は平安時代に、声に出してうたわれた作品をあつめたものとのこと。
 当時の人たちは今の我々が歌を口ずさむ感じで漢詩や和歌に節をつけてうたってたんだろうな。

 読んでいるとどこかで見かけた作品(和歌には小倉百人一首とかぶる収録作品もある)があったり、印象に残る作品があったりと、なかなか楽しめた。

 小野国風の漢詩、


刑鞭蒲朽ちて蛍空しく去んぬ
諌鼓苔深うして鳥驚かず

 の第二句って、横溝正史『神変稲妻車』『髑髏検校』に併録)の書き出しに使われた句だよなあ。
 これが出典だったのか。

 白楽天の作品が多数収録されているのも特徴だけど、確かに印象に残る作品も多い。


事々に成すことなくして身また老いんたり
酔郷を知らず何ちかゆかんとする

 いいかげんに意訳すると……
「いろんなことに手を出したけど、なんにもモノにならずにこの歳になっちゃった。
 酔っぱらっちゃおうかなあ」
 ……身にしみすぎて、飲まずにいられません(;_;)。

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