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2006.11.17

石川賢氏、急逝

 そろそろ次のネタを……と思っていた矢先、訃報記事が続くことになってしまった。

 石川賢。
 最近の自分にとっては『ゲッターロボ』シリーズの作者であり、名前を意識し始めた最初の頃は『魔界転生』の作者であり、もっと前にさかのぼれば、小学生のころ、病院の待合室で読んだ『魔獣戦線』ラストシーンの強烈な印象が忘れられない人だった。

 画力の凄まじさは最強。
 オリジナル作品の面白さはもちろん、原作つき作品の場合「いかにあの原作をひねってくれるか」という(最高に良い意味での)原作バスターっぷりを楽しませてくれる人だった。

 すべての作品を好きだとは言わない。
 未完の作品もむやみに多い。

 でも、これで「ああ、あの作品を石川賢が漫画化してくれたら、最高だろうなぁ」「あの作品を十数年ぶりに再開したら凄かろうなぁ」と想像する楽しみが、二度と味わえなくなるのは、本当に寂しい。

 御冥福をお祈りします。

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2006.11.02

白川静氏、逝く

 白川静氏の死去は、今朝のTVニュースで知った。

 白川静氏というと、最大の業績は『字統』『字訓』『字通』の字書三部作、と言われている。
 自分もかなり以前に思い切って購入した『字統』を持っているが、個人的には白川氏の著作と言うと『中国の神話』の印象が何よりも強い。

『中国の神話』を初めて読んだのは、おそらく1998年ごろ。
 自分のサイトに「三皇五帝関連人物リスト」のページを作った前後の頃だった。
 甲骨文字の巫祝的な意味を説き、舜のような古帝王の起源を殷代の神々にさかのぼって考察する内容は、今にして思えば「神話が作られて行く歴史」をはっきり意識するようになった最初だったように思う。
 邦訳された古典の内容をなぞるだけだった当時の自分にとって、ほんのわずかながら「もう一歩」を踏み出すきっかけを作ってくれたのが白川静氏の『中国の神話』だった。

 自分でもいろいろ調べるようになって、白川氏の説に「全面的に同意する」とまでは言えなくなってきているが、それでも白川氏の著作から受けた影響は、今も自分の中で大きな位置を占めている。

 御冥福をお祈りします。

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