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2006.09.27

身に覚え……?

 何の気なしに駒田信二『中国笑話集』を再読していたら、こんな話がのっていた。


 吸い物を作っていたある男、杓子ですくって味見をしたが、
「塩味が足りない」
 と言って、右手で杓子を持ったまま、左手で塩を入れては右手の杓子を嘗め続け、塩を一升も入れたのに味が変わらない、と不思議がっていた。

 ……読んだ時は普通に笑っただけだったが、今日、仕事中に突然、これってまるで

結果ファイルを開きっぱなしで再読み込みせずに『いくらプログラムを直しても結果が変わらない』と言って悩んでいるプログラマ

 そっくりだな、と思いついてしまった。

 いや、決して、今日そんなことをやらかしたわけじゃありませんよ?
 昔の話です……。

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2006.09.13

ゴディバよりチロルチョコを選ぶ人(落語風に)

 えー、趣味というものにもいろいろ段階がございまして、はじめのうちは初心者向けのわかりやすいものを楽しんでいるのが普通ですが、だんだん年季が入ってまいりますと、より良いものを、より高尚なものを、と、だんだん深みにはまって行くものでございます。
 さて、そうして深みへはまって行った先にどうなるかというと、だいたい三種類に別れるようでございます。

 一つは自分にちょうどいいあたりのレベルに落ち着いて、飽きがくるまで続ける人。
 大抵の人はこうなります。

 もう一つは、今まで以上に良いものを、今まで以上に高級なものを、究極だ、至高だ、と言ってあくまでも高みを目指す人。

 そうして最後の種類は、ある所まで行くとふと原点に立ち戻って、安物ですとか、しょーもないものですとか、世間一般には「くだらない」の一言で片づけられるようなものに、たまらない魅力を感じ始める人がおられます。

 この、いわば「三つ星レストランを食べ回った揚げ句に、駄菓子屋の10円駄菓子へ帰ってきたグルメ」みたいな人というのは、特撮ファンという人種には少なからずいらっしゃるようで、中でもその筋の泰斗と言えるのが『パチモン大王』などの著書もある漫画家の唐澤なをき氏であり、特撮界の「10円駄菓子」中、一と言って二と下らない作品が、伝説の5分番組『ウルトラファイト』でございます。

 この、言ってみれば究極至高を(特殊な意味で)極めた素材を達人の手で料理した逸品が、先ごろ単行本にまとまりました『ウルトラファイト番外地』というわけでございます。

 なにせ昔から自作の中で『ウルトラファイト』をさんざんパロディしてきた作者が、円谷プロの公認を受けて(!)描いているしろものです。
『ウルトラファイト』を見たことのない人は「また唐澤なをきが好き放題やってるな」と思うだけかもしれませんが、本物を(特に後半の話を)見たことのある人なら
「ああ、まるで昭和の技術で撮った『ウルトラファイト』の新作を見るようだ」
 と、なんとも微妙な快感に浸れる作品でございます(笑)。

 かくいう私も「DVDになるのは絶対に最後だ」と信じてLDボックスを購入したという過去の持ち主で、読んでる間中、脳内で山田二郎アナの声が流れっぱなしでありました(^^;)。

 ……しかし2ヶ月も更新止まってて、読んだ本を元に「孔子の説いた礼」やら「ナチスとオカルティズム」やらのネタを温めておきながら、久々の記事が『ウルトラファイト』ってのは我ながらなんとも……まあ、いいか。

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