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2004.07.01

怪奇と幻想と

 ネットで図書館の蔵書検索をして遊んでいたら、今では入手困難なC.A.スミスの邦訳が二冊も最寄り(と言ってもバスで20分)の図書館にあるのを発見。早速借りてきた。
 ということで、クラーク・アシュトン・スミス『呪われし地(ロキ)』を読了。
 H.P.ラヴクラフトと親交のあったクトゥルー神話(彼の場合、ツァトゥグア神話かも)の作家として有名だが、これはヒューぺルポリアものが入っていないせいか、直接クトゥルー神話がらみの作品は収録されていない短編集。
 読んだ感想だが、個人的な趣味のせいか、やっぱりファンタジー調の世界を舞台にした作品の方が面白い。
 いかにも1930年代風なスペースオペラ調の火星(!)を舞台にした「ヴルトゥーム」とかも良いのだけど、やっぱり「イルールニュの巨像」(これは、創元推理文庫『イルーニュの巨人』で読んだことあり)とか「食屍鬼の神」等の作品のほうが好み。
 「プトゥームの黒い僧院長」あたり、世界観がハワードあたりに一脈通じるものを感じたりして面白い。
 もっとも、舞台がハワード風でもスペースオペラ調でも、物語自体は間違いなくC.A.スミスの怪奇世界になっているのはさすがかも。
 そのほかの作品は……面白かったけど「柳のある風景」あたり以外は、少々読みづらかったかもしれない。

 「食屍鬼の神」については、同時に借りてきた『アトランティスの呪い』で、先に榎林 哲氏のジュブナイル訳(「死神の都」)を読んじゃってたのは、良かったのか残念だったのか。
 こちらの本も、佐竹美保さんの挿絵がなかなか綺麗だったので、良かったんだけどね。

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