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2004.06.15

定番の面白さ

 久しぶりに再読していた青心社『クトゥルー2』収録のオーガスト・ダーレス『永劫の探求』を読了。

 ラヴクラフトの死後、クトゥルー神話を次世代へ残すのに尽くした人ながら、ラヴクラフトの遺稿をもとにしたと称する「合作」に不出来が多かったり、「クトゥルー神話」に善悪二元論を持ち込んで、その補強材料にラヴクラフトの書簡を捏造したとされたり(実際は他人の記憶に頼った文章を希望的観測で信じ込んでしまったらしい。詳しくはここ参照)と、何かにつけて叩かれやすいのがダーレスだ。

 でも、改めて読み返してみて、これはこれで結構面白かったりする。
 一話完結の連続ドラマのような(昔の特撮ヒーローものとか水戸黄門のような)「お約束」をふまえた話がくり返される面白さ、というのが確かにある。
 そういえば『秘神界』にもシュリュズベリイ博士ネタの作品がいくつかあったなあ。

 やっぱり、ダーレスが「旧神」を持ち込まなかったら、いや、「旧神」を絶対善と規定しなかったら、後になってこれほど叩かれたりはしなかったんじゃないのかなあ。
 ……むしろ、劣化コピー扱いの「合作」の方が問題かな?
 いずれにせよ、余計な事して評価を下げちゃってる人のような気がする。

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