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2004.06.04

迫力の唐三彩

 今日、赤坂見附へ行く用事があったのだが、早く終わって時間が空いたので、サントリー美術館でちょうどやっていた唐三彩展を見てきた。
 壷や瓶、水盤と言った器も見事だったが、やっぱり興味の中心は、人物俑や鎮墓獣と言った、いわゆるフィギアっぽいものになりがち(笑)。

 まず、唐三彩の源流として展示されていた、後漢の桃都樹(桃都山という仙山の上にあるという仙木)がいきなりヒット。
 素人とはいえ長年神仙の本など読んできたおかげで「台の部分が三角錐なのは仙山をイメージしてるんだな」とか「台に蝉が浮き彫りされてるのは蝉化=登仙の意味だな」などと一人納得。
(でも、枝先の葉の部分にまで蝉がいるのは、帰って図録の解説読むまで気が付かなかった……。)
 人物俑を見ては昔『中国古代甲冑図鑑』で見た衣服や鎧のパーツを見分けては面白がったり。

 それにしても圧巻は鎮墓獣
 肩に羽根のある獣の胴体に、一方は人面、一方は獣面(狛犬や獅子舞に近い顔)のやつが原則的にペアで作られているらしい。
 人面タイプはねじれた一本角+戟状の脊(十手型のシルエットに板を切り抜いたような背びれ)+ひしゃげたラッパ状というか羽根状の耳、対する獣面タイプは二本の鹿風の角+複雑なシルエットの脊+首の両横を走るたてがみらしきもの、というお約束が守られている。
 ついでに言えば、どちらも偶蹄(二つに割れたひづめ)をしているなあ……などと、唐代をメインに調べている人には常識であろう事を見つけて喜んでいた(笑)。

 それにしても人物俑に中央アジア系の顔をした胡人が多かったり、素性を隠して「イラン製です」と言われたら全く疑わなさそうな装飾の壷があったり、唐代ってのは西域の影響が本当に強い時代だったんだなあ。

 器も綺麗だが、1mを超すサイズの人物俑や鎮墓獣が並ぶ光景はかなりの迫力
 7月11日までやっているので、興味のある方は見に行かれることをおすすめする。

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コメント

あ゛ー、もう行ってこられたのですねー。
招待券があるのでお声かけようかと思ってました。
もしもう一回行かれるならお送りしますが。
わたしは試験があるので7月にならないと行けないのでした・・・って、まるまる私信ですね(^^;
(めるしてるよゆーなくてこんなところですみません)

投稿: 翠 | 2004.06.22 18:55

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