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2004.05.10

ホラーSFを2冊

 ちゃんと新刊書も読んでいるのだが、今回もネタにするのは古書店で仕入れた本。
 中村融編訳『影が行く―ホラーSF傑作選』を堪能した勢いで、前から積読だった豊田有恒編『ホラーSF傑作選』を読破。
 海外&国産のホラーSF短編集を続けて読むことになった。

 海外ホラーSFの短編を編訳者がすべて新たに翻訳した『影が行く』の方は、さすが選りすぐりがそろっている印象。
 J.W.キャンベルJrの表題作も、大昔にジュブナイルで読んで以来だったのでたっぷり楽しめた。
 C.A.スミスの作品よりもブライアン.W.オールディス『唾の樹』の方がラヴクラフト的なのが、ちょっと面白かったかな。

 一方の『ホラーSF傑作選』は……正直、今ひとつだった。
 小松左京『くだんのはは』はさすがに良かったし、他の作品も悪くはないのだが、どうも納得がいかない。
 これは恐らく、収録作品のほとんどが「ホラーSF」というより普通の「ホラー」だったからだろう。
 田中光二『メトセラの谷間』や筒井康隆『佇むひと』などをのぞけば、SFという感触があんまり伝わってこなかったのだ。

 ちなみに『影が行く』は2000年の出版、対する『ホラーSF傑作選』は昭和53年(1978年)初版の本。
 時代の限界が出てしまっているのかもしれない。
 ……収録作品は『影が行く』の方が古い位なのだが。

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