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2004.02.20

「しにか」休刊

月刊「しにか」が、2004年3月号を最後に休刊した。
漢字文化圏の歴史や文化についてよい特集や連載が組まれ、その筋では知られた雑誌だった(と思う)。
ここ一年ほど、歴史関連の記事が激減し、漢字ネタや現代東アジア事情のものばかりになっていて少々心配していたのだが、やはり部数が保てなかったのだろう。
2月号の編集後記で漢字ネタ偏重に対し「考えがあっての方針だった」と書かれていたが、やはりこれは読者の数を根本的に見誤ったのではないだろうか。
どう考えても国語学・言語学の範疇にある漢字ネタより広い意味での歴史ネタの方が(本職の研究者はともかく)一般読者の数は格段に多いだろう。
漢字偏重と同時に増えてきた現代中国・韓国事情なども、それらを読みたい読者は最初から興味のある国について書かれたガイドブックや雑誌を買うのではないだろうか。
編集者には相当の志があったのだろうが、歴史ファン、漢詩ファン、中国文化ファン、韓国文化ファン、漢字ファンなど(と、それらの研究者たち)が一緒になって支えていた「裾野」を崩してしまったのだろう。
かくいう自分もネットや書籍などで中国史関連の記事などを読んでいるときに、しばしば引用元として「しにか」に掲載された論文が挙げられていたことから興味を持って買い始めた口だ。
その意味では最近の特集に魅力を感じることは少なかったのだが、漢詩の連載と書評ページが読めなくなるのは、やっぱり少し寂しいな。

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